第41話
- くまくま
- 2024年3月1日
- 読了時間: 2分
皆様こんにちは。くまくま、だ。
「くまくまさん、久し振りにゃ!!!!
元気な声と共に、僕は背後から抱きつかれた。ああ、ミケさんか。何か用?
「つれない返事だにゃ。ここはせめて「元気だった」って聞いて欲しいにゃ」
はいはい。じゃあ、元気にしてた?
「言い方がものすごく適当だにゃ。ひどいにゃ」
いや、聞いてくれって言ったのはミケさんだよね? そして猫パンチは止めてくれないかな。痛いから。
「うるさいにゃ、もっと心を込めて言ってくれなきゃ駄目だにゃ。言い直して・・・あ、ネコのぬいぐるみにゃ」
ミケさんは、それに走り寄り、抱き上げた。
「ミケのお友達になってもらうにゃ」
いや、そのぬいぐるみは、・・・ネコじゃない。多分、クマだ。いや、クマに違いない。
『くまくまは、どこに目をつけてるのよ。どう見たってネコよ、ネコ!』
「ねえねえ、名前を教えて欲しいにゃ」
ミケさんは瓜二つなぬいぐるみを手に、ヌシさんに聞いている。
『まだ名前つけてないんだよね。もしよければ、ミケさんが名付け親になってくれてもいいよ?』
「本当? じゃあ、ミケがつけてあげるにゃ」
『よろしくね』
ミケさんが鼻歌まじりに考え出したのを見届けたヌシさんが僕のほうを向いた。なあヌシさん。あのぬいぐるみ、やっぱりクマじゃないのか? 耳なんてどうみたってクマじゃないか。
「手足としっぽはどうみたってネコでしょうが」
えええ、じゃあ、僕の仲間は今月は増えないの? 寂しいなあ、とつぶやいた僕にヌシさんは、別のぬいぐるみを差し出した。
『はい、名前はくまくまが考えてね』
よろしくというヌシさんの手には、桜色のクマのぬいぐるみが2匹。え、これまた瓜二つじゃないか。いや無理、無理、無理! 考えつかないよ!!
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