第44話
- くまくま
- 2024年9月1日
- 読了時間: 2分
皆様こんにちは。くまくま、だ。
少し前に、うちのシャチたちがヌシさんに連れられて、どこかに出かけていった。うきうきで帰ってきたシャチに、どこに行ったのかを尋ねてみたら、こんな返事が返ってきた。
「写真、いっぱい撮ってもらった」
「くまくまみたいなクマが、いっぱいいたよ」
「ヌシさんはね、箱みたいなのにお金をいっぱいいれてた」
「イルカって言われた」
どこに行ったのか全然わからないぞ。動物園にでも行ってきたのか? 僕も行きたかった。なぜ僕を連れていかなかった。いや、それよりどこに行ってきた。
『くまくま、これあげる』
あ、蝶ネクタイだ。これまた僕によく似あいそうだな。ありがとう、ヌシさん・・・じゃなくて。質問に答えてよ。
『うん、ちょっとイベントにね。写真OKだったから、シャチたちを連れていってあげたの』
イベント・・・。僕も行きたかった。どうして僕でなくシャチを連れていったのさ。
『ごめんよ。最初にそのイベントに行ったときさ、ポケモンのぬいぐるみと一緒に記念撮影している人がいてさ』
うん、それで?
『それを見て、あ、シャチたちを連れてきてあげれば喜ぶかも。いやむしろ、連れてこねばと思ったの』
どうしてそこで、僕を連れて行こうと思ってくれなかったのさ。僕みたいなクマが沢山いたっていうじゃないか。僕と記念撮影したほうが、きっと、いや絶対いい写真が撮れたと思うんだけど。
『だから、ごめんって。もしいい機会があったら、次は連れていく候補にくまくまを入れるから』
絶対だぞ、忘れるなよ。
どうも、ヌシです。
くまくまは、お出かけに連れていけと五月蝿いですが、いや、正直無理かなぁ・・。くまくまの大きさだと、お出かけに連れていくイコール抱きかかえるになってしまうので、さすがにちょっと度胸が、ねぇ。そのことを知っている、小さめシャチたちは、さきほどから好き勝手なことを言い合ってます。
「くまくまはさ、自分の大きさが分かってないよね」
「僕らはさ、トートバックに入る大きさだし、入れられても文句言わないもんね」
「くまくまの大きさなら、ドライブがせいぜいだよね」
「車でお留守番できないと、それも無理だよね」
「僕らは、お留守番できるもんね」
「だよね」
ああ、ドライブくらいなら、くまくまを連れていけますかね。でも、しばらくその予定ないんだよな。シャチたちも連れていってあげたいし。さて、どうしたものか・・。
コメント