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第44話

皆様こんにちは。くまくま、だ。



 少し前に、うちのシャチたちがヌシさんに連れられて、どこかに出かけていった。うきうきで帰ってきたシャチに、どこに行ったのかを尋ねてみたら、こんな返事が返ってきた。

「写真、いっぱい撮ってもらった」

「くまくまみたいなクマが、いっぱいいたよ」

「ヌシさんはね、箱みたいなのにお金をいっぱいいれてた」

「イルカって言われた」

 どこに行ったのか全然わからないぞ。動物園にでも行ってきたのか? 僕も行きたかった。なぜ僕を連れていかなかった。いや、それよりどこに行ってきた。

『くまくま、これあげる』

 あ、蝶ネクタイだ。これまた僕によく似あいそうだな。ありがとう、ヌシさん・・・じゃなくて。質問に答えてよ。

『うん、ちょっとイベントにね。写真OKだったから、シャチたちを連れていってあげたの』

イベント・・・。僕も行きたかった。どうして僕でなくシャチを連れていったのさ。

『ごめんよ。最初にそのイベントに行ったときさ、ポケモンのぬいぐるみと一緒に記念撮影している人がいてさ』

 うん、それで?

『それを見て、あ、シャチたちを連れてきてあげれば喜ぶかも。いやむしろ、連れてこねばと思ったの』

 どうしてそこで、僕を連れて行こうと思ってくれなかったのさ。僕みたいなクマが沢山いたっていうじゃないか。僕と記念撮影したほうが、きっと、いや絶対いい写真が撮れたと思うんだけど。

『だから、ごめんって。もしいい機会があったら、次は連れていく候補にくまくまを入れるから』

 絶対だぞ、忘れるなよ。





 どうも、ヌシです。

 くまくまは、お出かけに連れていけと五月蝿いですが、いや、正直無理かなぁ・・。くまくまの大きさだと、お出かけに連れていくイコール抱きかかえるになってしまうので、さすがにちょっと度胸が、ねぇ。そのことを知っている、小さめシャチたちは、さきほどから好き勝手なことを言い合ってます。

「くまくまはさ、自分の大きさが分かってないよね」

「僕らはさ、トートバックに入る大きさだし、入れられても文句言わないもんね」

「くまくまの大きさなら、ドライブがせいぜいだよね」

「車でお留守番できないと、それも無理だよね」

「僕らは、お留守番できるもんね」

「だよね」

 ああ、ドライブくらいなら、くまくまを連れていけますかね。でも、しばらくその予定ないんだよな。シャチたちも連れていってあげたいし。さて、どうしたものか・・。

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