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第32話

皆様こんにちは。くまくま、だ。


2023年目前となった。今年も、僕もシャチたちも含め皆が大病することなく無事に・・・、いや、ヌシさんが健康診断で引っ掛かっていたな。問題なかったの?

『質問がおかしいよ、くまくま。問題がなかったら、検診でひっかからない。聞くなら、何が問題だったのでしょ?』

 それもそうだ。で、何が悪かったのさ? 性格か? 

『・・・・それなら、くまくまよりは良いはず』

 言ってくれるじゃないか。僕のほうがいいに決まってる。ヌシさんみたいなのと一緒にいることができる奴なんて、僕と旦那さんくらいだぞ? そう言って胸をはったら、いきなり突き飛ばされた。何するんだよ、ヌシさん。

『私じゃない』

 ヌシさんが指さしたのは、オレンジ色のシャチだ。どうやら僕は彼の尾びれで張り飛ばされたらしい。

「「「僕たちもいる!」」」

 そして、僕は彼の自慢の胸びれで再び張り飛ばされた。悪かったよ。



 結局、ヌシさんが何で健診に引っ掛かったかというと。ヌシさんの言葉を借りれば「血がペラペラ」だったらしい。(そして他にもあったらしい)なんでも、検診を受けた数日後に病院から早急に来院するように電話がかかってきたというから、相当だったんだろう。ヌシさんは素直に病院に行き、薬を貰い、・・・・・・飲みたくないと毎日ごねている。飲み忘れることも時々ある。あげくに、飲んだかどうかを忘れることもある。治す気あるのかな。本人に直接言ったら調子にのるだろうから言わないけど、ヌシさんには元気でいてもらわないと。だって、次に僕のヌシになる人がいい人だとは限らないもの。シャチ達も同意見らしい。(まあ、すごくいい人の可能性だってあるけどさ)そんな僕の、いや僕とシャチ達の気持ちも知らず、ヌシさんは・・・あれは何も考えていないな。来年の今頃、ヌシさんは少しは健康になっているんだろうか。

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