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第11話

皆様こんにちは。くまくま、だ。


 ミケさんたちと出かけるのはいいとして、問題があるよな。どうやって連絡をとるとか、待ち合せはどうすればいいとか。

「迎えにくるから問題ないにゃ。任せてにゃ」

・・どうして僕の考えていることが分かった?

「口にでてたにゃ」

・・・・うん、油断した。そして任せることにする。でも一つ疑問があるんだが。

「何にゃ?」

「ミケさんは、どうやってここに来たんだい?」

 ミケさんは視線をそらした。そして、僕ではなく壁に向かってこう言った。

「それは、秘密にゃ! というわけで、早速出発するにゃ!!」

 秘密かよ! それに、「というわけで」って意味がわからないし、そしてもう出かけるのかいっ!! と同時に思った僕が返答に詰まっているうちに、ミケさんは僕を連れ出していた。



「綺麗ね」

「キレイですにゃ~」

「はい、きれいです」

 ミケさんとお姉さんに挟まれて、僕は周りをうっとりと見渡す。僕たちを取り囲んでいるのは、満開の桜、サクラ、さくら。やってきたのは、地元で有名な桜の名所だ。レジャーシートを敷いて、お弁当を並べる。すごいご馳走だ。どうしたの、これ?

「うふふ・・・、内緒」

「それは、ご主人様がかっ「ミケちゃん、余計なことは言わなくていいの」」

 そうだね、誰が作ろうとご馳走に罪はない。おいしければそれでいい。

「そのとおりよ」

 桜を眺めながら、3人(?)でお弁当を食べた。ほどなくお弁当箱は空っぽに、僕たちのお腹はいっぱいになった。食後のお茶を手に、あらためて桜を見上げる。

「本当、綺麗ね」

「ホントにキレイですにゃ」

 うん、きれいだ。でも気になることがある。なんだって河津桜と染井吉野と御衣黄が一緒に咲いているんだ? 同じ時期に満開にならないはずだぞ、おかしくないか?

「全然おかしくないにゃ。なんなら、藤と躑躅と百日紅と向日葵と桔梗と菊を一緒に咲かせることもできるにゃ」

 ・・・・・桜だけでいいよ。どの花もきれいだけど、季節まで無視されるのはちょっと・・・・嫌だ・・・・。あ、でもあれはちょっと見てみたいかも。

「「あれって?」」

「雪とのコラボ。雪が降る中の桜とか、うっすら積もったところとか」

「くまくまさんがそう思うなら、大丈夫、見られるにゃ」

 こんなに暖かいのにそれは無理だと言おうとしたら、どこからか冷たい空気が流れてきた。そちらに目をむけたら、僕が見てみたいと言った風景があった。

「カメラを持ってこればよかったわね。見ているだけじゃもったいないわ」

 僕もそう思うよ。やっぱりヌシさんに買って、いや、使っていないのを譲ってもらおう。

「キレイだけど、寒いですにゃ」

「こうすれば寒くないわ」

 お姉さんが、ミケさんと僕を抱き上げて膝の上にのせてくれた。あ、背中があったかい。ふと横をみると、ミケさんはお姉さんに頭を撫でてもらっていて、とろけそうなくらい幸せな顔をしている。ちょっと羨ましい。そう思っていたら僕も頭を撫でてもらえた。

「また皆でこうして出かけたいね」

 うん、そうだね。そうしよう。次はどこに行こうか。

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